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第1回 「震災時の携帯通話困難とIP携帯電話サービスの可能性」
2011/04/15 放送
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Round Up World Now!
(2011.04.15放送分)
ゲスト: ソフィアホールディングス 代表取締役社長 村田篤紀

質問:震災後に携帯電話が繋がらなかったのは技術的にどういう背景でそうなってしまったのでしょうか?

村田:理由が3つありまして、1つ目は、震災で津波が起こりましたが、物理的に基地局や交換局、通信回線が、損壊しました。
2つ目は、設備は無事だったんですが、バッテリーが1時間から3時間ほどしか持たないので、停電の影響で、設備が使えなくなってしまうということですね。
3つ目は、皆さんが経験した通り、通話規制が入ったということですね。

質問:通信というのは社会的なインフラとして重要なものだが、通信業者として対応すべきことは?

村田:各キャリアは設備投資を積極的に行っていますが、全ての電話機を常につながるように出来るかといえば、それは現実的に不可能ですので、ある程度の見込みを考えて、設備を作っていると思うんですね。
そこで、何で通話規制がする必要があるのかというと、各設備にはキャパシティがありまして、キャパシティをオーバーすると緊急電話(110番や119番など)がつながらなくなってしまいます。それを何とか回避するために、制限をかけざるを得ないんですね。なので、90%や80%という割合で制限をかけていました。ゼロよりは10回に1回程度はかかるという方がまだ良いということで、そういう措置になっていました。

質問:電話はつながらなかったのですが、インターネット(ツイッターなど)は何故つながったのでしょうか?

村田:先ほどは通話規制の話をしましたが、メールとかツイッターはパケット通信という方法でやってまして、通話は回線交換方式と言って、通話先との間で周波数をキープするため、空きが無いと繋がらないという状況になるんです。パケット通信はパケットと呼ばれるデータ1個ずつにあて先が書いてあって、その1個を空いた帯域にどんどん詰め込んでいけるんですね。
パケット通信の途中でいつもの経路がつながっていなくても、別の経路を通ってあて先に届くという仕組みになっています。なので、周波数を有効に使えます。実際にドコモの発表では、一旦、パケット通信も規制しましたが、負荷に耐えられるということが分かったので、すぐに解除したということです。

質問:音声をパケット通信で行うということは出来ないのですか?

村田:インターネットはパケット通信なのですが、このインターネット(IP)を使って、音声データを送るということは、当然出来ます。ひかり電話と呼ばれるものも、IP電話ですね。Skypeもそのひとつですね。震災などの時に、音声通話がしたいという場合には、そういったアプリケーションを使えば、届くかと思います。
今後は、IPによる携帯の通話回線とWifiのアクセスポイントが使えるようなスマートフォン端末を持ち歩くのが回避策になるのではと思っています。つまり、複数の通信手段を用意するのが重要だと思います。


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